古社への誘い 神社散策記

たまには静かなる社の空間に身をまかせ、心身共にリフレッシュしてみませんか・・・・

岡熊野神社

        
              ・所在地 埼玉県深谷市岡2977-1
              ・ご祭神 速玉男尊・伊弉諾尊・伊弉冊
              ・社 格 *無格社
              ・例 祭 不明
              *後日確認すると、大里郡神社誌には「無格社」と記載あり。 
 岡熊野神社は、国道17号経由でまず岡部駅を目標に岡部方面に進み、「岡部駅入口」交差点を左折、埼玉県道259号新野岡部停車場線に合流し、暫く進む。その後「岡部駅(北)」交差点を右折すると、今度は埼玉県道352号児玉町蛭川普済寺線に移るわけだが、400m程進むと、右側に岡熊野神社の参道入口に到達する。更に社はそこから北に150m程進むと岡熊野神社正面鳥居に達することができる。地図を確認すると、深谷市立岡部西小学校の道路を隔てた南側に位置していると考えればよい。
 社周辺には適当な駐車スペースがないため、参道入口南側にある岡新田集会所の駐車場をお借りして参拝を行った。
        
                                岡熊野神社 正面
 旧岡村字新田(深谷市岡)鎮守。境内社は多く鎮座しているので、旧村社かもしれないが、由来等確認しても分からなかった為、社格は不明とした。
 社の正面手前左側には保育園もあり、参拝中は保育園児の元気な声も聞こえる。偶然であろうが、園児の成長を暖かく見守っているような位置関係でもある。
 但し参拝目的ではあるとはいえ、初老の男性が一人で社周辺をうろついているのは、傍から見ると印象としては決して良くないようにも見える為、静かに参拝を行う。
 
 鳥居の
右手に由緒を記した石碑があり(写真左)、参道の先にはやや横を向いているように鎮座する拝殿(同右)。参拝後自宅に戻り、編集中に偶々地図を確認すると、この地域一帯の区割りが南南西方向となっていて、真南を向いた社殿がちょっと横を向いているように見える構図となっている。

○敬神崇祖
 当熊野神社は速玉男尊・伊弉諾尊・伊弉冊尊の三柱を祭神と仰ぎ氏子の信仰篤く古来より國造りの神と伝え継がれており神威郷土を護り殖産興業の守り神として伝えらる現世安穏・家内安全・業務繁栄・願望成就の守り神として延壽万福をお授けになりその高き御神徳を普く氏子に垂れ給い厚い信仰が今日も続いておる。
 境内には倉稲魂命を祀る荒滝稲荷神社、豊川稲荷本尊荼枳尼天尊を祀る正一位丸山稲荷宮、天満宮、秋葉神社、雷電神社、八坂神社、機織神社、地神宮、金刀比羅宮を配祀す。
 当社の創立年代不詳なるも往古より此の区鎮守として信仰古くは熊野権現社と称したるも明治七年改正により社号を熊野神社と改め氏子崇敬者の寄進により社殿改築社領購入等漸く整備し現在に至る。その後風雪百余年の歳月に社殿の損壊甚だしくこのたび氏子崇敬者多数の寄進により大改修ここに復元竣功を見る。この機にあたり崇敬者熊野大社本宮に詣で玉串を奉り神威益々昂揚に努め郷土発展を祈願す。
 昭和五十五年十一月三日
                                                                     「境内 石碑」より引用

 
 鳥居の先、左側には左から八坂神社・正一位丸山稲荷神社・荒滝稲荷神社・金刀比羅宮が整然と鎮座している。木製柱で神社名がしっかり表示されているので、初回参拝者でも容易に確認できるので、大変ありがたい。
 
       参道右側には、手水舎・社日(地神宮)・そして神楽殿も配置されいる。
 境内は決して広くはないが、手入れも行き渡っていて、保存状態も良く管理されている。日々の氏子様方の社に対する崇拝の誠を感じる社。
        
                     拝 殿
        
           拝殿の向拝部には凝った龍の彫刻も施されている。
 
        拝殿の向拝部・木鼻部にも何気に緻密な彫刻が施されている。
       
                      社殿右側手前にはご神木が聳え立つ(写真左・右) 
 
          社殿と神楽殿の間に鎮座する境内社・末社(写真左・右)
             左から天満宮・秋葉神社・機織神社・雷電宮

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