下崎氷川神社
・所在地 埼玉県加須市下崎1715−1
・ご祭神 素盞嗚命
・社 格 旧下崎村上分鎮守
・例祭等 例大祭 十月九日
地図 https://www.google.co.jp/maps/@36.1083619,139.552614,17z?entry=ttu
上崎雷電神社から南西方向に目を移すと、こんもりとした林が見える。実はその辺りの一角に下崎氷川神社が鎮座する場所となる。直線距離にして230m程しか離れていないため、周囲は宅地化されていて現在は目立たないが、嘗てはお互い目視も出来る位の位置関係ではなかったろうか。
こんもりとした社叢林の中に鎮座する下崎氷川神社
『日本歴史地名大系』 「下崎村上分」の解説
[現在地名]騎西町下崎
東は下崎村下分、西は上崎村。北東側を備前堀(びぜんぼり)川が流れる。正保四年(一六四七)の検地まで下分と一村であったという(風土記稿)。
寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳によれば下崎上分の高五一二石余、反別は田方二九町九反余・畑方二五町二反余。元禄一五年(一七〇二)の河越御領分明細記によるとほかに一〇九石余があり、宝暦五年(一七五五)の下崎村上分明細帳(小池家文書)では田高三七五石余・畑高二四六石余、家数四九・人数二一九、馬九。
社叢林の中でもひときわ目立つ赤い両部鳥居
鳥居上部に掲げられている個性的な社号額 社は決して規模は大きくないが、社叢林に覆わ
た参道を進むと、神威的な神々しさを感じる。
拝 殿
社殿右側奥に祀られている石祠群 境内に設置されている案内板
詳細不明
氷川神社 例大祭 十月九日
当社は素盞嗚命を主祭神とし、「おしかさま、おひかわさま」の名で親しまれている。氷川神社は概ね元荒川を東限、多摩川を西限とする区域に分布するが、当社が北限となる。伝えによると、当地は古くから米麦中心の豊かな農村であったため、五穀を守護し疫病を祓う神である氷川大明神を祀ったという。寛政五年(一七九三)に社殿を再建した棟札があることから、その創建はかなり古いものと思われる。
古くは御神像が奉安されていたが、明治時代初めの神仏分離の際に、村内の民家に移された。 なお、下崎には八幡神社も村鎮守として祀られているが、これは江戸時代、当村が上分・下分 の二村に分かれていた名残りによるものである。 加須市教育委員会
案内板より引用
社殿奥に聳え立つイチョウの巨木。注連縄等はついていないが、御神木と思われる。
尚このイチョウの木は加須市保存樹木に平成18年9月29日に指定されている。
参考資料「新編武蔵風土記稿」「日本歴史地名大系」「加須市HP」「境内案内板」等