八日市熊野神社
所在地 埼玉県児玉郡神川町八日市527
御祭神 家都御子神・御子速玉神・熊野夫須美神 俗にいう熊野三神
社 挌 式内社論社 旧指定村社
例 祭 10月19日 秋季例大祭
熊野神社は国道354号線を本庄市児玉地区、旧児玉町から藤岡市方向に進み、八日市(東)交差点を越えると左側に熊野神社のこんもりとした社叢が見えてくる。駐車場が本殿の近くにあり、そこに停めて参拝を行った。当社は村内字今城から今の鎮座地である森下の地に遷座されたと伝えられており、かつては今城青八坂稲実神社を称していたという。
一の鳥居の右側にある社号標石
熊野神社
本社は往古より村中の氏神と称し、延喜式當國四十四座の一にして今城青八坂稲實神社なりと云ひ傳ふ。神階は往古は知れざるも、正徳3年(1713)7月正一位の神階を授けられ今其の宣旨現存す。神領は上古は明らかならざるも、徳川幕府の時代に地頭より除地四反五畝歩を寄附せらる。
現在建物の本社は享保14年(1729)9月の再建にして、棟札を現存せり。又旧社地の村内字今城に鎭座ありしを、後に今の森下の地に奉遷したりと口碑に在り。
神社明細帳より引用
正面参道一の鳥居
熊野神社 拝殿
境内社として八坂神社・山神社・諏訪神社・金鑚神社 社殿の右側には社務所あり。
社宮司社・天神社・稲荷神社がある。
拝殿内部から本殿を撮影
ガラス越しから見ることができる熊野神社本殿
鎮座地は鎌倉街道上道付近であり、古来から市(八日市)の開かれる土地だ。八日市という地名は、室町時代末期に、八日毎に交換市が開かれた事が地名の由来だそうだ。また八日市の熊野神社前を交差する道があり、そこの東西を結ぶ道は江戸時代の本庄・鬼石往還だという。
八日市の獅子舞
昭和62年3月10日 町指定民俗資料
八日市ては、古くから「八の日」に物資の交換市が開かれていた。
延宝2年(1674)四代将軍家綱の時代に、この交換市で争いがあって大火となった。八日市の獅子舞は、この後で厄払いとして奉納したのか始まりと伝えられでいる。
獅子舞は、4月15日と10月19日に神主宅や白山神社で舞い、その後熊野神社に奉納されるが、古くは雨乞いの為に奉納されたこともある。
獅子は、法眼・女獅子・男獅子の三頭で、その外にカンカチ・笛方・歌方・万灯持ちの役割がある。
また、曲目にはぼんでん掛かり・笹掛かり・橋掛かりその外がある。
神川町教育委員会
社頭案内板より引用
八日市の獅子舞の案内板に隣接してある御神木