古社への誘い 神社散策記

たまには静かなる社の空間に身をまかせ、心身共にリフレッシュしてみませんか・・・・

荒木愛宕神社


        
             
・所在地 埼玉県行田市荒木3731
             
・ご祭神 軻遇突智命
             
・社 格 不明
             
・例祭等 元旦祭 お焚き上げ 114日 春祭り 124日 
                  夏祭り 
724
 国道125号行田バイパスを行田市から羽生市方面に向かい、「小見(南)」交差点を左折し、栃木県道・群馬県道・埼玉県道7 佐野行田線に合流する。県道に合流後、暫くは北東方向となるのだが、そこは道なりに直進、「武蔵水路」や「星川」を越えたあたりから荒木地域に入り、進路も南北方向にかわり、そのまま北上し、「荒木」交差点を直進した先の一面水田が広がる田園風景の中に、ポツンと荒木愛宕神社の社叢林が見え、直径20m程の円墳といわれているその頂きに社殿は鎮座している
        
                   静かに佇む社
 荒木愛宕神社の創建年代等については不詳であるが、嘗ては日照り等の干損の地であったようで、雨水を貯える溜池が随所に見られた。このため村人は水利の悪さから火災の発生を恐れて、火防の神として愛宕権現を祀ったという。現在、社は「愛宕様」という名称で親しまれ、火防の神として信仰され、氏子の崇敬は厚く、その膝元としての慎みがあるため、当地では非常に火災が少ないという。
 氏子区域は、大字荒木の上宿で、当地は現在会社員や公務員・焦点が多いが、昔は、長屋を借りて瓦職人が多く住んでいたという。
        
                 荒木愛宕神社鳥居正面
 
鳥居の社号額には「愛宕神社」と刻まれている。        境内の様子
        
               円墳と謂われる墳頂に建つ社殿
 愛宕神社  行田市荒木三七三一(荒木字郷地裏)
 当社は水田の広がる中に一点、鳥のように浮かぶ社の中にある。昔は樹齢三〇〇年ほどの杉の大木が林立し、昼なお暗き所であった。当地は土地改良により、水も豊かになり、水田耕作も盛んであるが、かつては干損の地で、雨水を貯える溜池が随所に見られた。このため村人は水利の悪さから火災の発生を恐れて、火防の神として愛宕権現を祀ったという。
 祭神は軻遇突智命である。往時神像があったと伝えるが今はない。
『風土記稿』は荒木村の神社を「天神社 村の鎮守とす、八王子権現社・愛宕社・鷲宮 以上四社、東福寺持、熊野社 村民持、三十番神社 是も村内の鎮守たり云々」と載せている。東福寺は真言宗で薬王山と号している。
『武蔵志』には「天神・八王子・熊野・卅番神・太子」の諸社があり、八王子は現在の常世岐姫神社、太子は今も太子講がある。
 明治末期、他の社に合祀する話が持ち上がったが、当社が災厄を除ける神として氏子の信仰を集めていたため、中止されたという。
 境内裏手に一反歩ほどの水田があり、小作地としていたが、戦後の農地解放により失った。
                                  「埼玉の神社」より引用

        
           石段手前にある       社殿の傍らに祀られている
         「鳥居階段奉納記念碑」      「三峯神社」の石碑
        
                              社殿からの眺め
      
        
        

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