古社への誘い 神社散策記

たまには静かなる社の空間に身をまかせ、心身共にリフレッシュしてみませんか・・・・

萱野白山神社


        
             
・所在地 群馬県県邑楽郡千代田町萱野1195
             
・ご祭神 菊理比咩神 伊邪那美命
             
・社 格 旧村社
             
・例祭等 夏祭り 720
  
地図 https://www.google.com/maps/@36.2056524,139.4619043,15.75z?hl=ja&entry=ttu
 行田市の「利根大堰」を北上し、群馬県に入り「上中森」交差点を直進する。1㎞程先には「ジョイフル本田千代田店」の大型ショッピングモールがあり、そのショッピングモールの真ん中付近にある丁字路を左折し、道なりに真っ直ぐ進む。昔からある長閑な住宅街のようで、どことなく筆者の幼少期を思い出すセンチメンタルな感傷に浸りながらも、周囲の安全を確認し運転をしていると、進行方向右手に萱野白山神社の鳥居が見えてくる。ナビを利用しているが、移動するにも意外と簡単に到着ができ、ブログにも説明しやすい場所である。
 鳥居の左側には適当な駐車スペースがあり、そこの一角に停めて貰い、参拝を開始した。
        
                  
萱野白山神社正面
 手前の鳥居には「白山社」、奥の鳥居には「雷電社」の社号額。この萱野白山神社は、本殿と共に雷電神社も一緒に祀られているが、その合祀時期は不明との事。

『日本歴史地名大系』「萱野村」の解説
東は上中森村、西は赤岩村・木崎村、南は上五箇(かみごか)村・瀬戸井村・赤岩村、北は野辺村(現館林市)・木崎村。小泉城(現大泉町)の冨岡氏の所領を示す天正一二年(一五八四)六月一四日の北条氏直宛行状(原文書)に「館林領之内」として萱野がある。近世は初め館林藩領。寛永九年(一六三二)に村の一部を分離し、野辺村としたという(邑楽郡町村誌材料)。寛文郷帳に田方六五九石八斗余・畑方二六二石三斗余とあり、田方に「水損」と注記される。寛文地方要録(館林市立図書館蔵)では高一千一一四石三斗余、田五二町九反余・畑五五町五反余である。
『千代田村の民俗HP』による「萱野村」の解説
名称 称呼ノ起因不詳 建置已来上中森村卜称ス
所属 上古不詳 中古ヨリ邑楽郡赤岩郷二属シ佐貫荘二隸ス 寛文元年ヨリ館林領卜云フ明治元年九月岩鼻県ノ管轄二属シ仝四年二月館林藩ノ管轄二属シ仝年七月館林県トナル 仝年十一月栃木県ノ管轄ニー属ス 仝五年四月第七拾区ニ属シ須賀村御用取扱所ニ属ス 仝六年三月第八大区八小区トナリ御用取扱所故ノ如シ 仝年八月第拾一大区八小区二編シ御用取扱所仝上 仝九年四月十日第四大区十二小区ニ編シ須賀村御用取扱所ヲ区務所卜改メ仝村ニ置ク 仝年八月九日更ニ群馬県ノ管轄ニ帰シ第二十三大区八小区二編シ区務所故ノ如シ 仝十一年十二月邑楽郡役所ノ管理ニ属シ郡区編制ノ令ニ拠リ上五箇上中森下中森ノ三ケ村ヲ連合シテ戸長役場ヲ本村ニ置ク 仝十三年十二月分離独立シテ戸長役場ヲ本村
二置ク 仝十七年七月一日上五箇上中森萱野木崎瀬戸井ノ五ケ村ヲ連合シテ戸長役場ヲ上五箇村ニ置ク
管轄 往昔不詳 寛文元年ヨリ天和二年迄館林城主宰相右馬ノ守綱吉之レヲ管ス 後五分シテ其ーハ前橋城主松平大和守之ヲ領ス 其四ハ旗下青山三之助 山'岡十兵衛 三浦甚橘 小出静五郎四氏ノ採地ニ属ス
明治元年九月岩鼻県管轄ノ分館林藩ニ属シ 仝年七月廃藩置県前橋藩ノ所管モ併セテ館林県ノ管轄トナリ 仝九年八月九日更ニ群馬県ノ管轄ニ帰シ 仝十一年十二月邑楽郡役所ノ管理ニ属ス
        
                落ち着いた雰囲気の境内
        
                    拝 殿
 白山神社
 社格 村社明治五年十一月ヨリ村社二列ス。創建年月 不詳。
 祭神はククリ姫神。御神体はとぐろを巻いた蛇を手の平にのせている。七月二十日に夏祭りをする。獅子がでて盛んであった。獅子は厄神除けといわれている。村中の若い衆によって行われたが、獅子、ササラなどみな役割がきまっていた。七月十九日の午後と二十日は神前で獅子舞をし、二十一日は個別の家を回って、病んでいる人のわるい所をかんで厄神除けをした。
 むかし、御神木の杉があって、その皮をかじると虫歯によくきいた。不思議と痛みがとれたものである。
 白山様には雷電神社も合祀されているが、合祀の年月は不詳。千代田村は全区、瀬戸井の南室神官がとりしきっている。
                               『千代田村の民俗HP』より引用

        
                           境内に設置されている「芭蕉句碑」
社殿右側に祀られている境内社・富士浅間神社     墳頂に鎮座する富士浅間神社
富士浅間神社の手前には多くの石碑が祀られている。左側から、「高尾山」「?」「?」「小御嶽石尊大権現」「富士登山真願成就碑」「宇佐八幡大神。湯殿神社・若宮八幡大神」「五社神」等。
 
 境内社・富士浅間神社の手前にある庚申塔等  道路側にも庚申塔や境内社・八坂神社が鎮座



参考資料「日本歴史地名大系」「千代田村の民俗HP」等

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