古社への誘い 神社散策記

たまには静かなる社の空間に身をまかせ、心身共にリフレッシュしてみませんか・・・・

関根神社


        
              
・所在地 埼玉県行田市関根365
              
・ご祭神 (主)倉稲魂命
                   
(相)菊理姫命 伊弉諾命 伊弉冉命 大山咋命
              
・社 格 旧村社
              
・例祭等 例祭日 415
    
地図 https://www.google.co.jp/maps/@36.1236202,139.5202394,16z?entry=ttu

 行田市関根地域は同市東端部に位置し、西側は行田市小針、北側は真名板両地域、東で加須市阿良川・外田ヶ谷、南で鴻巣市赤城・北根・広田(飛地)に接する。おおむね見沼代用水の左岸にあたり、北端を埼玉県道32号鴻巣羽生線が東側を縦断する。地内は主に水田などの農地となっている。
 途中経路は小針日枝神社を参照。『古代蓮の里公園』と行田市東部給水場との「古代蓮の里」交差点を左折して暫く東行し、見沼大用水に架かる「さわやか橋」を越えて、更に250m進むと、信号のない交差点を右折する。そこから900m程南東方向に進むと、右側に「関根農村センター」が見え、その西側隣に関根神社は鎮座している。
 関根農村センター前には数台駐車可能なスペースがあり、そこに停めてから参拝を開始した。寒風が吹く時期側には珍しく、雲ひとつ見えないぐらいの晴天の中、穏やかな気持ちで参拝に臨めた。
 
   関根農村センターの傍にある社号標柱             関根神社正面鳥居
 正直言うと距離的には鴻巣市赤城地域に鎮座する赤城神社の方がはるかに近く、直線距離でも360m程しか離れていないが、そこから関根神社までのルートを説明するのが難しく、大きく東側から北方向に大きく迂回するルートとなる為、距離的には遠くなるが、古代蓮の里公園北側に鎮座する小針日枝神社を出発地点として説明した。
        
               見沼代用水の左岸に鎮座する社 
 見沼代用水(みぬまだいようすい)は、江戸時代の1728年(享保13年)に幕府の役人であった井沢弥惣兵衛為永が新田開発のために、武蔵国に普請した灌漑農業用水のことである。名前の通り、灌漑用溜池であった見沼溜井の代替用水路であった。
 見沼代用水は利根川から取水していて、行田市下中条にある利根大堰で利根川の流れを堰止とめ、そこから決められた量を守り取水し、東縁代用水路は東京都足立区、西縁見沼代用水路は埼玉県川口市に至る。
 埼玉・東京の葛西用水路、愛知県の明治用水とならび、日本三大農業用水と称されている。疏水百選にも選定され、かんがい施設遺産に登録されている。

       参道途中に祀られている弁財天     参道を挟んで関根集落センター側に祀られて
                         いる金毘羅大権現及び仙元神社。
   弁財天、金毘羅は水にかかわる信仰であり、この地に祀られている事にも納得できよう。
       
                     拝 殿
 鎮座地関根は利根川から水を引いて、県南部の農地を潤す見沼代用水の北岸に開けた所で、地名は用水の「堰」に由来しているという。
 関根神社は見沼大用水と旧忍川との合流地点付近にあり、用水堤脇、耕作地を一望する新田の地に鎮座している。この社は嘗て稲荷社と呼ばれ倉稲魂命を祀り、境内社として天王社を祀っていた。明治40年字野中の村社日枝神社・無格社白山神社を本殿に合祀し、更に天神社、塞神社、道祖神社、厳島社、姫宮社、金刀比羅社を境内末社として合祀し社号を関根神社と改めたという。
*「行田八幡神社・兼務する神社」参照
        
                     本 殿
            境内から抜けて、用水の土手沿いから撮影

 社殿右側には境内社が三基祀られている。上記「行田八幡神社・兼務する神社」によれば、「明治40年字野中の村社日枝神社・無格社白山神社を本殿に合祀し、更に天神社、塞神社、道祖神社、厳島社、姫宮社、金刀比羅社を境内末社として合祀」と記載されているので、本殿に合祀している二柱(日枝・白山神社)、及び既に紹介した金刀比羅社以外の社(塞神社、道祖神社、厳島社、姫宮社)という事になる。但し境内社には何も表記されていないので、詳細は不明である。
  
       
                               関根神社 社殿からの眺め
 

参考資料「新編武蔵風土記稿」「日本歴史地名大系」「埼玉の神社」「行田八幡神社HP」
    「Wikipedia」等
 

拍手[1回]